島ぐらし、日々

福岡市志賀島へ移住し、カレー屋を開きました。

志賀島の市街化調整区域が暖和されるようです。

こんばんは!ダッチです。

 

数日前の新聞に載っていたのですが、いよいよ志賀島の市街化調整区域の規制が暖和されるようですねー

 

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市街化調整区域とは?

そもそも、市街化調整区域とはなんぞや?

という人のために軽く説明します。

 

まあ、平たく言うと「市街化を極力抑制すべき地域」のことです。

 

さらに噛み砕いて言うと、新たに建物をたてたり、増築したりなどの開発行為が法律上ほぼ禁じられている地域です。

 

また、既存の建造物を賃貸に転用することもNGなんです。

 

例外として、農林漁業に必要な施設や公共の建築物などはOKです。

 

なぜ、このような法律があるのかというと国の豊かな自然を守るためですね…

 

しかしそれにより、志賀島のように高齢化と過疎化が進む地域も少なくはないでしょう。

 

 

志賀島と市街化調整区域の歴史

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志賀島は約46年前まで糟屋郡志賀町という行政区分になっていました。

 

しかし、1971年に福岡市に編入されます。

 

そのとき、町長をはじめ島の住人達の「島の豊かな自然を残したい」という願いから島全体が市街化調整区域に設定されました。

 

んで、市街化調整区域とは上でも書きましたが、新たに建物を建てるのはもちろんダメで、賃貸として貸し出すのも原則NGです。

 

つまり、住みたい人が居ても住めないという状態だったんですね。

 

そうすると、最初は良いですがどんどん高齢化が進み、人口は減り、コミュニティの固定か、形骸化が起こり、移住はおろか新規事業者の参入も不可能なわけですから、適切な競争原理が働きません。

 

そうして長い歴史のなかで地域全体が縮んでいきました…。

 

最初は島の自然を守るためにと定めた、市街化調整区域。

 

しかし、それにより地域の経済の縮小を招く結果になってしまったとはなんとも悲しい出来事です。

 

規制が暖和されると何が起こるのか

そして今年、地域活性化のために市街化調整区域の規制が暖和されようとしています。

そのとき、島に何が起こるのか考えてみたいと思います。

 

まず第一に移住者の流入です。

 

志賀島では現在、積極的に移住者を募集してます。

しかも、島で事業したい人を優先的にとしています。

 

移住者が増え人口が増えれば地域行事の維持やフェリーなどのサービスの維持にもつながりますよね。

 

また、事業をしたい人を優先という事なので、お店が増えれば競争原理が働き自ずと活発化しますし、雇用が生まれる事もあるかもしれません。

 

なによりも、志賀島は魅力のあるエリアです。

 

美しい海に囲まれ、山もあるし、マリンスポーツやツーリング客が多いんです。

 

つまり、失礼ないい方で申し訳ないのですが何もないだけの田舎と違ってポテンシャルが非常に高いと思うんです。

 

今まで規制により手がつけられなかっただけで、地域の素晴らしい魅力は間違いなくあるんです。

 

話が脱線してしまいましたが、要はこれから凄い発展をする可能性を秘めていてとても楽しみだなということです。

 

ただ、美しい自然や文化や伝統をまもりつつ活発にしていきたいですね。

 

以上!