【閲覧注意】初めて鶏をしめた話と猪の丸焼き
志賀島でカレー屋をやっているダッチです。
今回は初体験が山盛りだったので久々に記事を書きました。
ニワトリをシメる話があります。
我々は生きる為に動物を殺めます。動物愛護への思いが強いあまり感情的になってしまう方はここで戻られてください。
はじめて鶏をしめた話
事の発端は島の友人、M氏が子猪を丸々一匹貰ったので丸焼きにしよう!っと誘ってくれたのがきっかけ。M氏は猟師ではないので猪の丸焼きをやったことはなく初体験だそうで、一緒にやることとなった。
そして、猪だけではということもあり、以前よりM氏が飼っていたニワトリも食べようという話になったのだ。M氏は食べる目的もふくめ飼っていたそうだが愛着もわき、なかなか食用に踏み切れず、気づいたら数が増えすぎていたのでこの機会にということだった。
自分の手で鳥をしめ、頂く。
料理をして生計を立てている自分としては一度経験しておきたかったことだ。
といっても、一筋縄にはいかなかった。
ニワトリ達も必死で、逃げ回る
なんとか捕まえて、木に吊るす。
木に吊るすのは頭に血を上らせるため。血抜きのため、30分ほどこの状態にしておく。
この後首を落とす。血は思ったほどでないが、首は切った後も手の中でまだ動いているのがわかる。
その後50度ぐらいのお湯に漬け込み、毛をむしっていく。
これはベトナムに行った時などに朝からよくみる風景だ。
毛をむしった後は腹を開き、内臓をとり、首を落とす。
店で使う鶏肉はすでに内臓もとられ、首もない状態でくる。もちろん羽毛の1つものこってない。改めて自分の手でそこまでの過程を体験すると、価値観も多少変わってくる。散々いろんな人が言っているように命の大切さをなんてチープな感想を今更書き連ねるつもりはないが、とても貴重な経験ができたと思う。
猪の丸焼き
今回のメインである猪。
どのように美味しく頂くか、それを計画し実行するのが今回私の最大の使命だといえます。
まず、マリネ用のペースとを作り、丸1日以上漬け込んだ。
ペーストはスパイス、ニンニク、生姜、オレンジなどでつくる。今回、タコスにして食べようと思っていたので、うっかりインド風にならないように気をつけました。
どのように火入れするかも課題。
古くから世界各地にある穴を掘って炉をつくり、その中に肉を投入し、穴の中の余熱でじっくり火を通すというのを個人的にはやってみたかったが、大量のレンガなどもいるようで今回は断念。炭火で丸焼きにすることにした。
丸焼きといっても吊るす方法などがあるが、火の入りやすさを考えて開くことに。
フィリピンなんかの豚の丸焼きもこうやってるよね。
火入れすること3時間ぐらい。
こんがり焼けました。てか少し焼きすぎてしまった。
言い訳をさせてもらうと、私が人を迎えにいっている間にM氏が薪をくべまくっていたので火が強すぎました。もどってすぐに薪をどかし、時折火から猪を離し寝かせるなどしてしっとりと火入れ。表面の皮さえ除けばジューシーしっとりで最高のおいいさです。
焼けた肉は食べやすいサイズにチョップして自家製サルサやハバネロソースなんかといっしょにタコスにしました。
M氏は初メキシカンのようですが、うまいうまいと大喜びw
しめた鳥もこんな感じにダッチオーブンでこんがり丸焼きに。
肉は少し硬いですが、しっとり焼けていてうまい。レバーやハツ、砂ずりなんかは網で焼きました。当たり前ですが1匹から少しずつしかとれない貴重な部位。それが、ひと串に何個も刺さってる焼き鳥って贅沢な食べ方だなあと思いました。
今回の開催地。いい眺め。そんなこんなでご馳走様でした!